ブランド付録の脅威

 日常で充分使えるクオリティ、べったりと貼り付いたロゴ。今、雑誌付録の ブランドアイテム が増えています。例えば イブサンローラン (YSL)のバッグは、安くても5万円程度します。ところが付録のYSLバッグは、1300円の雑誌を買うだけで手に入る。

 出版不況の中、付録つきファッション誌は100万部以上売れる実績もあります。通学用のサブバッグに、多くの学生が付録アイテムを利用している原状。そこで浮かび上がる、ファッション誌への向き合い方。

 そもそもファッション誌は、「オシャレ」の参考資料。今回はその「オシャレ」を「個人の表現」として掘り下げます。他人とは異なる個性。その個性を表現する手助けとして、ファッション誌は情報提供をする一面があるはずです。

 しかし、ファッション誌が売り上げの為にとってつけた魅惑の付録。その結果、個性の表現を助長するファッション誌が人と被るアイテムを提供しました。雑誌本来の目的が、低迷する売り上げに惑わされて崩壊した、といえるのではないでしょうか。

 また、危機は付録を出した ブランド にも及んでいます。なぜなら多くの人に憧れを抱かせる有名ブランドが、ファッション誌のおまけとして自らのアイテムを付録化。となると普段手の届かない、値段に比例したブランドネームの価値まで下がってしまう危険が潜んでいます。

 通学に利用する電車の同じ車両に、全く同じデザインのポーチが2つ3つと確認できる。そこには誰もが見覚えのあるロゴマーク。果たして、店頭を前に眺めるだけで惚れ惚れとする魅惑は維持できるのでしょうか。

タグ

カテゴリー:ブランド

このページの先頭へ