ただの作業着だったデニムパンツ

世界中でもっとも愛用されているボトムであり、日本でもなじみの深いファッションアイテム。いまでこそ男女に限らず子供から大人まで日常の衣服として定着している デニムパンツ は、もともとは丈夫な素材であるキャンバスを用いたことで労働者に愛用されていた作業用のボトムです。

そんなただの作業着が不動のファッションとしての歴史を歩みだすには、ある二つの出来事がとても大きな存在として語り継がれています。

一つは、当時の労働者であるカウボーイの存在です。カウボーイは映画の題材として登場することも多く、作中のカウボーイたちはデニムパンツ姿でフィルムの中を颯爽と駆け回っていました。

もう一つの出来事は、当時の世界恐慌による牧場の経営悪化です。なぜ経営悪化がデニムパンツの普及と関係しているかというと、牧場主たちが牛肉の下落による損失を補うために、富裕層を牧場で過ごしてもらおうと考えたことが関わっているからです。

観光客の富裕層たちは映画やポスターで見たカウボーイに憧れを抱き、作中の荒野を駆け巡る姿と同じような衣服に身を包んで牧場生活を満喫しました。

つまり、富裕層はカウボーイの着用していた作業着、ワークアイテムを身に着けて休暇を楽しんだのです。この段階ではデニムパンツは一般の私服というよりも、牧場で余暇を過ごすための言わば衣装として着用されていました。

作業着として以外のデニムパンツ着用のはじまりは、お金持ちが普段の生活では得られない自然との共存生活を体感するためだったんですね。

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